生活習慣病はどうして乳酸菌により改善するのか?
人の免疫は単独で働いているわけではない。
免疫系・神経系・内分泌系のトライアングルで人体の健康維持に寄与している。
これが以前のブログでも触れた『ホメオスタシス』である。
腸活により腸内フローラを改善することで腸内免疫は連携する神経系であったり
内分泌系がスムーズに動き出して体全体に好サイクルを生み出す。
このホメオスタシスはストレスなどが加わると交感神経優位の状態を生み出し、
アドレナリン、ノルアドレナリン、カテコラミン、コルチゾールなどを分泌させて
体を守ろうと働く。
ただこのような状態が頻繁におこると体は疲弊し、健康状態を保てなくなる。
このような状態(不健康状態)に陥らないためにも免疫系・神経系・内分泌系の
トライアングルを保てるようにホメオスタシスを過剰に反応させないことが
重要になっている。
例えば内分泌系でいえば血糖値を急激にあげないこと、神経系であれば過敏な
状態を極力さけることもこのホメオスタシスを長らく保っていくコツである。
このように一部分だけを切り取らず自分の体をホリスティックにとらえること
が大事である。
『生活習慣病はどうして乳酸菌により改善するのか?』という問いの答えは
乳酸菌により腸内フローラが改善されると自然と副交感神経が優位となるからだ。
このように体を疲弊させない状況をなるべく作り出すことで高血圧であったり、
高血糖を改善できる。
またこの腸内フローラを改善する食事に関して言えばブドウ糖より血糖上昇を
きたしにくいオリゴ糖やLDLコレステロールを上げにくい不飽和脂肪酸、
食物繊維である。腸に良いものは生活習慣病の悪化因子を避けたものと
言い換えることもできる。
そういう食事を心がけ、善玉菌を増やすことにより病気の予防ばかりか
病気の治療(改善)になるといっても言い過ぎではない。
薬物治療の土台には食事がある。これは薬物治療をうけるうえで必ず意識しておきたい。
もちろん病気自体が改善してくれば食事だけでも服薬をしなくても良くなる場合も多い。
それを飛び越して薬物治療というのはもってのほかである。
このような食事や生活指導をしっかりしていただけるDrや相談できる薬剤師を
もつだけで劇的に薬物の効果は変わってくる。