腸活でがんが消えた

余命1ヵ月からわずか3ヵ月でがんが消えた体験から腸活の大事さを伝えるブログです

『腐る』と『発酵』の違いを科学する



『納豆って腐っている』と子供が発言する。
大人は『納豆って腐っているのではないよ』と返す。


こういったことはよく目にする光景である。


あなたはこの『腐る』と『発酵』の違いを明確に説明し、
だから『腐る』はダメで、『発酵』は良いことと示せるだろうか?


食べ物の『腐る』と『発酵』も微生物などによる分解という点で同じである。


ただし、微生物によって何が分解されるかが違う。
『発酵』は糖の分解なのに対して、『腐る』はタンパク質の分解である。


納豆は大豆の糖を納豆菌により発酵させたものでその副産物もしくはその菌自体
に腸内フローラの改善が望まれる。
昨今、このような研究も進められており、その納豆菌のなかにも免疫力を高めるような
種類が見いだされていて、注目すべきところである。


『腐る』はタンパク質の分解と説明したがタンパク質の分解により、
インドール、スカトール、硫化水素、アンモニアなどの体に害を及ぼすことになる。


体内においてもウェルシュ菌における分解でインドールやスカトールが生成される。
自分の便や放屁が強烈に臭い場合などは少なからず、
腸内フローラの乱れがあると考えられる。
そういった便は望ましくない一方で体外に出すという行為は少なからず
腸内フローラの改善に寄与する。


そのため便秘で便が排泄されないということは生体において
好ましくないというのはおわかりかと思う。

ビフィズス菌を育てるという考え方が重要

腸における食物繊維の基礎知識では食物繊維の重要性をお話しました。


ただし、食物繊維のみではなかなか便秘改善しません。
もちろんマクロの目でいえば食物繊維を多く含む野菜などはミネラルやビタミン
で生体の正常化の観点から必要不可欠です。


ただ便秘はストレスや加齢、疾患など様々な要因で起こっています。
そういった人は腸内フローラの乱れがあるという報告がなされています。


これから言えば食物繊維だけで改善することはまれと考えます。
年代や性別や便秘の種類によっても違うと思いますが
便秘改善には腸内フローラのを構成しているビフィズス菌の育成が重要です。


簡単にいえば個々の腸内のビフィズス菌の住みやすい環境、増殖しやすい環境を
整えてあげるということが大切です。


勘違いが多いのはのはビフィズス菌を育てるためには生きたビフィズス菌を
補給し、腸内に住みつかせるという考え方です。


摂取したビフィズス菌は生きていても死んでいても腸内にもともと住んでいた
ビフィズス菌の生育に寄与します。
また直接的か間接的かはよくわかりませんが
どっちつかずの日和見菌を悪にたなびかないようにする役割も担っています。


簡単にいえば本来、腸内に住んでいるビフィズス菌のえさとなっているのです。


この考え方がわかっていれば発酵食品やオリゴ糖も腸内のビフィズス菌を
育てるという結論に達しやすくなると思います。


ビフィズス菌は加えるではなくもともと住んでいるものを
育てるという考え方が重要です。

腸における食物繊維の基礎知識

食物繊維の種類としてはざっくりだが
【不溶性食物繊維】と【水溶性食物繊維】に分けられる。


【不溶性食物繊維】
水に溶けず腸内で蓄積される。便のボリュームを上げ便通の促進する。
代表的食材:穀物、野菜、豆類等


【水溶性食物繊維】
水に溶け腸内でゲル状になる。糖などの栄養素の吸収を穏やかにする。
代表的食材:くだもの、海藻類、こんにゃく等


生活習慣病等の食事のコツは血糖値を急激に上げないことや
脂肪の吸収を抑えることが重要であることから
このように食物繊維に富む食品を多くとることが必須になる。


これを理解しておくと『糖・脂肪の吸収を抑える』との記載がある
特定保健用食品に関してはミクロの目で見ると食事と一緒でなくては
ならないと理解できると思う。


ただし、マクロの目で見ると空腹時においても食物繊維の摂取は
腸内細菌のバランスの正常化という観点から言えば好ましいものと考えられる。




薬を使わない便秘改善②

薬を使わない便秘改善①の続きです。


あらゆる・・・といったら大げさにはなるが
未病を含む健康維持には自分の腸内環境の健康が不可欠である。


先にも述べたが生活習慣病等は腸内環境を改善するだけで
改善する場合も多い。


便とは面白いもので腸内環境が整っているとスムーズな排便が期待できる。
逆に排便が上手くいかないのは腸内環境が整っていないことが予想できる。


排便は俗に善玉菌とよばれるビフィズス菌も排出するが悪玉菌も排出する。
排便が上手くいかないと悪玉菌の影響がどっちつかずの菌に及んでしまい
乱れてくることが研究で示されている。
すると便秘になってしまうという悪循環になってしまう。


もちろん血便やタール便のような器質性便秘などのトリアージは
必要であるが便秘の改善には腸内細菌であるビフィズス菌を優勢菌として
育てるということが最重要な課題だと考える。

薬を使わない便秘改善①

人間にはホメオスタシスが備わっているというのは以前話した。
人間の自然治癒力は素晴らしい力である。
どうしても自然治癒力だけでは足りないときに薬を使用することになる。
薬の力は必要であるがどのような病気でも考えるべきは
この自然治癒力を最大限に高める環境を整えることである。
もちろん緊急性によるだろうが薬物治療の土台となるものは食事である。
これなくして薬物治療は成り立たないと言っても大げさではない。


この食事により腸環境を正常化、健康に保つことが生体の健康に必ずつながる。


便秘は腸内環境がダイレクトに関与する場合も多い。


便秘で悩む人は多いと思うが様々な薬が発売されている。


●大腸刺激
●塩類
●浸潤性
●膨張性
●漢方
●浣腸
●坐薬


これらの中の一部は、腸のビフィズス菌を育てるものもあるが
基本的に対処療法でしかない。


これらを使うことなく食品で腸内フローラを改善することによって
便秘を改善する方法を次回ブログで紹介する。